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こんにちは!
4月に入ってようやく日差しが暖かくなってきました、もうすぐ本格的な春ですね。
このブログはこけし館のスタッフがお送りしています。
こけし館周辺の季節の話題や、こけし工人研修生の学習の様子などをお知らせいたします。
こけしの原料になるミズキの木は春になると水を大量に吸い上げ扱いづらくなるので、
なるべく冬の間に伐採します。
そのためミズキの皮むき作業は冬から春のはじめによく行われる、
こけしの里の風物詩となっています。
トラックでどん!と運ばれてくるミズキの原木は、お料理に使う皮むき(ピーラー)を
大きくしたような器具を使って、一本一本手作業で皮をむきます。
皮をむいたミズキの材は縦横に組み上げ、乾燥させながら保存します。
組んでおいたミズキの材を必要に応じて製板し、
ロクロで削って、ようやくこけしの形になるというわけです。
ミズキの木は日本中の山野に自生していて、こけしの他にも下駄や器に加工されたり、
日本人には昔からなじみの深い木です。
小正月には冬枯れで赤くなったミズキの枝に団子を刺して五穀豊穣や家族の健康を祈願する習わしがあり、
そのため団子の木とも呼ばれます。
こけしに使われるミズキの木の花は小さな白い花が集まった質素な姿で、
歌に出てくる「うすべにいろの」ハナミズキはアメリカから園芸用に輸入されたアメリカヤマボウシのことです。
日本の山野には、十字手裏剣のような白い花をつけるヤマボウシや黄色い蝋梅のような花をつける
ヒュウガミズキなど、趣のあるミズキの仲間がいろいろ自生しています。
今こけし館にいらっしゃると、駐車場の隅に皮をむかれて積み上げられたミズキの原木を
ご覧いただけます。
見かけたら、これがあの可愛いこけしたちになるんだなあと、ちょっと想像してみて下さいね!